競争に関して言えば、韓国人はトップクラスです。彼らは非常に競争心が強く、韓国人プロゲーマーは、常に上位の座にいます。私は2011年から多くの韓国人プロゲーマーにインタビューを行ってきました。その他にも、タバコ休憩やパーティー、ランチなどでプレイヤーたちと交流してきました。そうした交流の中から、多くのパターンが見えてきました。私に話をしてくれた全ての韓国人プロゲーマーは、労働者階級の出身でした。 

韓国人プレイヤーの豊富な才能については、数多くの記事が書かれてきました。しかし、彼らがどれだけの時間をゲームに費やしているかについて書かれた記事は多くありません。私の調査では、彼らが大量の時間を捧げていることは間違いありません。

韓国人とゲーミングに関しては、掲示板等に多くのスレッドが存在します。多くのプロゲーマーは、関係ない話題であるとの理由からあまりプライベートな事情については語りません。しかし学者やオーバーウォッチリーグに参加している多くの韓国人プレイヤーたちに話を聞き、彼らの事情が見えてきました。こうした取材から、多くのプロゲーマーの背景には恵まれない家庭環境があったことがわかりました。そして失うものがほとんどない家庭出身の競技者たちがいかにして、Eスポーツのようなリスクの高い競技に、引き寄せられているのかということが明らかになりました。

多くのゲーマーにとって、プロになるという決断は教育と関係があります。韓国は高校卒業後の高等教育進学率が約70%と、高い教育を受けている人が多いことで有名です。しかし、教育における競争は非常に激しく、国営で行われる大学入試を突破するのは非常に困難です。

家庭教師や塾に通うお金のない家庭の子どもにとっては、非常に不利な環境なのです。だからこそ、才能あるゲーマーの多くはプロになるのです。韓国人は非常に能力の高いゲーマー揃いで、放課後の自由時間が豊富にあります。韓国の子どもたちが世界トップクラスのプレイヤーになれるのには、それだけの理由があるのです。 

多くのプレイヤーが自分の家庭が貧しく、電気代さえ払えないような状況にあったと語っています。だからこそ彼らには、ゲームの世界でトップになってお金を稼ぐのだという熱意があるのです。

 

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